裏千家茶道の点茶盤は、濃茶もできる立礼ですが、準備や流れが不安になることはありませんか?

点茶盤の濃茶点前の準備や流れを復習したい。

ポイントを確認して、準備や流れも復習しよう!
点茶盤は、濃茶や薄茶の点前、炭手前もできる立礼のため、多くの場で利用されています。
今回は、立礼の点茶盤で濃茶点前をする際の準備や流れを解説していきます。
目次
立礼(点茶盤)|濃茶点前の準備

立礼の点茶盤の濃茶点前に必要なものをまとめました。
読み方も合わせて紹介しています。
【必要なもの】
- 点茶盤(てんちゃばん)
- 喫架(きっか)
- 亭主(ていしゅ)の円椅(えんい)
- 半東(はんとう)の円椅(えんい)
- 風炉釜(ふろがま)
- 水指(みずさし)
- 差通し(さしとおし)の柄杓(ひしゃく)
- 火箸(ひばし)
- 杓立(しゃくたて)
- 建水(けんすい)・蓋置(ふたおき)
- 濃茶用の茶碗(ちゃわん)
- 茶巾(ちゃきん)・茶筅(ちゃせん)
- 茶杓(ちゃしゃく)
- 茶入(ちゃいれ)・仕覆(しふく)
- 水次(みずつぎ)
点茶盤には、中棚があります。
茶事の場合は、上の道具に加えて、中棚に後炭を組んだ炭斗が必要です。
また、薄茶点前については下の記事で詳しく解説しています。
濃茶点前だけではなく、立礼の点茶盤でできる点前の復習をしておくと、それぞれの違いがわかり、役立ちます。
初炭から茶会や茶事のように流れを踏まえてお稽古するのもおすすめです。
立礼(点茶盤)|道具の置き合わせ

全体の流れは、普段の濃茶点前を変わりません。
立礼なので、円椅への座り方は事前に確認しておくと安心です。
- 1茶碗を運び出す
水屋から茶碗を運び出す
客付きから入り、円椅に座る
- 2茶碗を仮置きする
右手で茶碗の右横を持つ
左手で左手前を持ち、勝手付きに仮置きする
- 3茶入と茶碗を置き合わせる
茶入を水指の前(右寄り)に置く
左手で茶碗の左手前を持つ
右手で茶碗の右横を持つ
左手で茶碗の左横を持ち、茶入の左側に置き合わせる
- 4建水を置く
両手で建水を持つ
左手で建水を持ち、点茶盤の左角に置く
- 5蓋置を置く
右手で蓋置を取る
左掌で扱い、右手で杓立の前に置く
- 6主客総礼
主客総礼をする
居住まいを正す
- 7半東は控える
半東は席に入る
踏込畳で一礼をする
円椅に座り、控える
半東の動きも確認しておくと、スムーズに動きやすいです。
自分が点前をしているときに半東が何をするのか、どこにいるのかチェックしておきましょう。
立礼(点茶盤)|濃茶を出すまでの流れ

濃茶を出すまでの流れです。
濃茶点前なので、「四方さばき」があります。
- 1茶碗を置く
右手で茶碗の右手前を取る
左手、右手と持ち替え、正面と奥寄りに置く
- 2茶入・茶杓を清める
右手で茶入を取り、茶碗の手前に置く
仕覆をぬがせ、茶入を出して茶碗の手前に置く
右手で仕覆の右横を持ち、釜のほうへ打ち返す
左手で建水の上座に置く
腰の帛紗を取り、四方さばきをする
茶入と茶杓を清める
清め終わった茶杓は、茶入の上に置く
- 3茶筅・釜の蓋の準備
茶筅を茶入の右側に置き合わせる
茶碗を少し手前に引く
茶巾を水指の蓋の上に置く
釜の蓋を帛紗で開ける
帛紗を建水の右横に置く
- 4茶筅通しをする
右手で杓立から柄杓をぬく
釜の右側を通り、体の正面で扱う
湯を汲み、茶碗に入れる
柄杓は、置き柄杓をする
茶筅通しをする
茶碗の湯を建水にあける
- 5茶碗を清める
茶巾を取り、茶碗を清める
清め終わった茶碗は、正面に置く
茶巾は、釜の蓋の上に置く
- 6抹茶を茶碗に入れる
右手で茶杓、左手で茶入を取る
茶杓を握りこんだまま、茶入の蓋をあける
抹茶を三杓すくって茶碗に入れる
茶杓を茶碗にあずけて回しだしをする
茶入の口を指先で清め、元の位置へ戻す
茶杓で抹茶をさばき、茶碗の縁で軽く打つ
茶入をもとの位置へ戻す
- 7濃茶を練る
右手で水指の蓋を取り、左手で蓋の左横を持つ
右手に持ち替えて水指の左横に立てかける
水を釜に一杓さす
湯を汲んで茶碗に入れ、濃茶を練る
- 8濃茶を出す
茶筅を元の位置へ戻す
茶碗を取り、左掌にのせる
茶碗の正面をただす
喫架に出す
- 9半東がお客様へ濃茶を出す
喫架に出された濃茶を半東が正客へ出す
円椅に戻る
- 10正客から濃茶をいただく
正客は、茶碗を次客に近いほうへ置く
連客も総礼をする
濃茶は、半東が正客へ出すことになります。
お稽古では、正客の動きも練習しておくと安心です。
立礼(点茶盤)|問答から拝見まで

問答は、普段の濃茶点前と同じです。
問答後は、釜に中水、引き柄杓をします。
- 1問答
正客の一口で、服加減を尋ねる
客付きにまわる
正客からの茶銘・詰・菓子への問いに答える
末客のすいきりで居前に戻る
釜に中水をさし、引き柄杓をする
帛紗を腰につけて控える
- 2半東が茶碗を戻す
正客による茶碗の拝見が終わり次第、半東が茶碗を元の位置へ戻す
茶碗は右手で取り、左掌にのせてあしらってから右手で正面に置く
主客総礼をする
- 3道具を片付ける
湯を汲み、茶碗に入れる
置き柄杓をする
茶碗の湯を建水にあける
お仕舞いの挨拶をする
水を汲み、茶碗に入れる
引き柄杓をする
茶筅通しをする
茶巾を茶碗に戻す
- 4建水を中棚におろす
茶杓を取り、左手で建水を中棚の勝手付きにおろす
帛紗をさばき、茶杓を清める
清め終わったら、帛紗は建水の上ではらって腰につける
- 5道具を戻していく
茶入は、水指前の右寄りに置く
茶碗は、茶入れの左側に置く
水指から水を汲み、釜にさす
湯返しをする
柄杓は、釜の蓋の右側を通り、杓立に戻す
釜の蓋を閉める
水指の蓋を戻す
点茶盤では、建水を中棚におろします。
点茶盤だからこそする手順なので注意しましょう。
立礼(点茶盤)|拝見から総礼まで

拝見の流れも普段と同じです。
拝見物は、濃茶を出したときのように半東が正客へ出します。
- 1拝見物を出す
正客から茶入・茶杓・仕覆の拝見を請われると受ける
右手で蓋置を取り、左掌で扱い、少し奥へ置く
右手で茶碗の右手前を取り、左手で左横、右手で右横と持ち替える
勝手付きに割りつける
茶入れを持って客付きにまわり、清める
清め終わったら、茶入の正面をただして出す
帛紗を腰につけ、居前に戻る
茶杓と仕覆も茶入と同じように出す
- 2道具を水屋へさげる
居前に戻って建水を持ち、水屋へさがる
- 3半東が拝見物を出す
半東は、拝見物を正客へ出す
- 4茶碗も水屋へさげる
客付きから円椅に座り、茶碗を持つ
客付きに向いて水屋へさがる
- 5水指に水を注ぐ
水次を持ち出し、客付きから円椅に座る
水指に水を注ぐ
水次を持ち、水屋へさがる
- 6清めた建水を運び出す
清めた建水を運び出し、客付きからまわって円椅に座る
両手で建水を前に置く
右手で蓋置、左掌で扱い、建水に入れる
両手で建水を持ち、杓立の前にかざる
客付きにまわって水屋へさがる
- 7拝見の問答
拝見物が戻ったところで点茶盤前に進む
正客に一礼をする
正客からの問いに答える
- 8水屋へさがる
拝見物を持ち、水屋へさがる
- 9一礼をする
あらためて席に入り、茶道口で一礼をして水屋へさがる
円椅に座る場面は、道具の片づけや水次の扱いの途中で多くあります。
客付きからまわることを意識しておくと安心です。
立礼(点茶盤)|濃茶点前のまとめ

立礼の点茶盤による濃茶点前は、普段の準備や流れとほとんど同じです。
ポイントは、下の通りです。
濃茶点前ができるのは、立礼の中でも点茶盤だけです。
書籍できちんと復習したい方には下の書籍がおすすめです。
ポイントを中心に復習し、点茶盤の濃茶点前も楽しみましょう。


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