茶道といえば畳(たたみ)の上で正座というイメージはありませんか?
抹茶を点てる点前にもイスやテーブルを使ってする点前もあります。それが立礼(りゅうれい)です。
今回は裏千家茶道の立礼(りゅうれい)で使う道具や立礼棚の種類や点前の本についてもご紹介しますね♪
無地の利休懐紙は、点前やお金を包むときにも重宝します。
いざ使うときに新しいものがなくて困らないよう、補充しておくと安心ですよ♪
目次
【裏千家茶道】立礼では座らずイスやテーブルを使う!
立礼(りゅうれい)について
イスやテーブルを使って行う点前のことを「立礼(りゅうれい)」といいます。
「立礼式」ともいわれます。点前で使うテーブルにいくつか種類があります。
「点茶盤(てんちゃばん)」という特別なテーブルでは、茶事を行うことができます。
茶事や茶会については下の別記事でご紹介していますので、参考にしてくださいね。
使う道具の名前
イス → 円椅(えんい)
女性でも簡単に組み立てができます。
イスの上に置くもの → 円座(えんざ)
円座付き円椅
お客様のテーブル → 喫架(きっか)
下の板は、扇子(せんす)を置くのに使います。
立礼の種類(裏千家茶道)
1、点茶盤(てんちゃばん)
特別なテーブルで、「茶事」を行うことができます。
抹茶を点てる亭主や客の座る椅子である円椅(えんい)には、座布団でもある円座(えんざ)をのせて使います。
2、御園棚(みそのだな)
薄茶のみ点てることができます。前面の透かしが七宝(しっぽう)となっています。
3、春秋棚(しゅんじゅうだな)
薄茶のみ点てることができます。御園棚と非常に似ています。前面の透かしが銀杏となっています。
4、知新棚(ちしんだな)
前板が校倉風(あぜくらふう)になっています。
※校倉風(あぜくらふう)・・・古代建築様式の一つで、柱を使わずに木材を積み上げて壁にしたもの。
無地の利休懐紙は、点前やお金を包むときにも重宝します。
いざ使うときに新しいものがなくて困らないよう、補充しておくと安心ですよ♪
立礼の点前を復習するための書籍
立礼の点前を復習するためのオススメ本を二冊ご紹介しますね。
せっかく先生に立礼の点前を教えていただいても忘れてしまうことがあります。
きちんとした本があると復習がはかどりますよ♪
「裏千家茶道点前教則8 立礼」
点茶盤の薄茶、濃茶、初炭、後炭、そして春秋棚の薄茶点前がカラー写真で載せられています。
拝見あり、拝見なしも詳細に書かれています。亭主の動きを確認したいときにはぴったりです。
「実用茶事 亭主のはたらき 客のこころえ」
こちらも内容はすべてカラーです。前半は正午の茶事、後半は立礼の茶事について載っています。
茶事の流れや必要なものが書かれています。さらに同時刻での客と亭主の動きがそれぞれ詳細に載せられているので、時間の流れをイメージしながら読むことができます。
※下記に出てくる写真は楽天のページへのリンクとなっています。
まとめ
立礼式は裏千家第十一代玄々斎によって考案されたものです。
明治五年(1872年)の春、京都博覧会にいらっしゃる外国の方々をもてなすためにつくられました。
現代では、地方の茶会でもお家に立礼の棚があるという方までいるほどに浸透しています。
イスとテーブルでできる点前として手軽にでき、和室でもフローリングの上でも設置可能ということもありがたく思います。
無地の利休懐紙は、点前やお金を包むときにも重宝します。
いざ使うときに新しいものがなくて困らないよう、補充しておくと安心ですよ♪
コメント