裏千家茶道の釣釜は、春の風が吹いてくる3月頃から楽しみます。
一年のうち、春頃にしか釣釜をしないので、釣釜とは何かや準備、基本の動きを忘れてしまい困りませんか?

春にしかしないなら、忘れそう!

確認すればまた思い出すから大丈夫♪
本記事では、裏千家茶道の釣釜とは何か、準備は何をするのか、確認しておく基本の動きなどをご紹介します。
釣釜で不安なことがあれば、ぜひ参考にしてください。
- 裏千家茶道の釣釜について簡単に知りたい方
- 【裏千家茶道】釣釜の準備の内容を確認したい方
- 【裏千家茶道】釣釜の炭の基本の動きを復習したい方
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【裏千家茶道】釣釜とは?東風が吹く3月頃から楽しむ♪お点前は慎重に

裏千家茶道では、3月頃に釣釜がかけられます。釣釜は、天井から鎖などで釜を釣る形の釜になります。
ただし、釣釜の時期は3月だけという決まりではありません。
東風(こち:春に吹く風)によってかすかに鎖と釜が揺れる姿を楽しむものなので、その地域によって時期は違います。

釣る?もしかして、上からつってるの?

正解!天井に専用のくぎがあって、そこから釜を釣ってるんだよ。
いつもは五徳の上に釜をのせています。しかし、釣釜のときは、(五徳を外し)天井から釜をつるのです。
私たちが少しずつ衣替えをするように、お茶室も変化していくのは面白いですね。
天井にある専用の釘を蛭釘(ひるくぎ)といいます。そこから鎖を吊して釜をかけます。
お茶室だけではなく老舗の料亭などでも、天井を見上げると蛭釘がありますよ。
そんな場所を見つけると、「こちらでも釣釜をされているのだな」と嬉しくなります。
釣釜では、下の炭や灰に釜の底がつかないように慎重にお点前をすることになります。
私も釣釜を使ったお点前のときは、いつも以上にゆっくりお稽古をしていますよ。
釜は、細くて長い雲龍釜(うんりゅうがま)をよく使っていました。
次項では、釣釜にするときの準備について、ご紹介しますね。
3月の茶杓の銘で困ったときは、下の記事を参考にしてください♪
裏千家茶道の釣釜の準備はまとめると8つある!

釣釜にしようと思っても、どんな順番で準備をしたらいいか困りませんか?
準備は、炉の五徳を外すところから最後までポイントなども含めると8つありますよ。
事前に準備の内容を知っていないと、後からあれこれ用意することになるので、大変です。
私は、必要なものをそれぞれ用意してから、釣釜の準備を始めます。
準備の流れがイメージできていると、スムーズに釣釜にできますよ♪
下に簡単にまとめましたので、参考にしてくださいね。
- 炉の五徳を外す
- 炉の四隅から中央に向かって灰をかきあげる
- 湿し灰をまく
- 下火を入れる
- 天井の蛭釘に鎖をかける
- 弦(つる)と鐶(かん)を使って釜をかける
- 釜は小ぶりで細長いものを使う
- 小間の場合は、自在や小猿(専用の木の板)を用意しておく
釣釜にするときは、ちょっとしたことで揺れるので、炉の縁(ふち)に釜が当たらないように気をつけてください。
お点前中だけではなく、準備のときも緊張しますね。
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【裏千家茶道】釣釜の炭では小あげなどの基本を4つ覚える!

釣釜は、3月頃にしかされないので、何年もお稽古をしていないと動きを忘れてしまいませんか?
裏千家茶道の釣釜の炭では、基本の動きである小あげなどを4つ確認するのがおすすめです。

小あげ?鎖を動かすのかな。

「中つり」っていうのを鎖の目に通す動きがあるの。
炭手前では、炭を炉の中につぎ、火をおこします。そのためには、釣っている釜を動かす必要がでてきます。
釣っている釜を動かすときに必要な基本の動きが下の4つになります。
基本の動きである4つを下にまとめますので、ぜひ参考にしてください。
- 小あげ:中つりを鎖目3つほど上にあげる
- 大あげ:中つりを鎖目5~7ほど上にあげる
- 大さげ:中つりを鎖目5~7ほど下げる
- 小さげ:中つりを鎖目3つほど下に下げる
中つりを鎖目に入れるときは、正面を向いている鎖目に入れますよ。
斜めになっていたり、反対にねじれていたりする鎖目に入れると、釜が動いてしまいますよね。
釜が動くと、炉の縁(ふち)にぶつかってしまうので、注意が必要です。
私も中つりを鎖目に入れるときは、釜が炉の縁(ふち)に当たらないように気をつけています。
中つりをしっかり鎖目に入れると途中で釜が外れる心配がないので安心ですよ♪
まとめ

- 裏千家茶道では、3月頃に釣釜がかけられる
- 裏千家茶道の釣釜は、天井から専用の鎖などで吊す形の釜
- 釣釜は、春に吹く風によってかすかに揺れる様子を楽しむものなので、必ずしも3月とは限らない
- 釣釜の準備は、簡単にまとめると、五徳を外すところからポイントを含めて8つある
- 裏千家茶道の釣釜の炭では、小あげ、大あげ、大さげ、小さげの基本の動きが4つある
春が来たことを目で見て感じられる釣釜は、とても風情があります。
寒い冬が終わり、あたたかな春が訪れている様子をぜひ、釣釜で味わってくださいね。
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